決断力
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勝負の世界は厳しい |
天才棋士羽生善治さんの頭の中を少しだけ見せてもらえたような気がします。
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名言・格言の宝庫 |
一つ一つの文が短く端的で分かりやすいです。
どの世界でも一流の人には“哲学”を感じます。いくら知識を身に付けても、自分なりに解釈して生かせなければ意味がありません。
型通りのことを行っていても現状は打破できない。危険でも新しい手法を試みることも大切になってきます。何事も常に、先を見通す努力が必要だと書かれています。
筆者も言うように、決断とリスクはワンセット。適当にな時期に的確な決断ができる人が“一流”になるのだと思います。
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わかりやすい表現で説得力があります |
首尾一貫して将棋を通しての人生観が描かれている。
「決断力」とは、あくまでタイトルに過ぎず、
羽生さんの哲学が順次展開されていく。
将棋が全くわからない人にでも、
なにかに迷った時の教科書として、役に立つと思います。
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全てを一人で決めるビジネスマン |
決断力や判断力などを説いた本は、自己啓発本やリーダー論などの領域でいくらでもあるし、本書に書いてあること自体はそれらの理論に比べて特に目新しいものではない。しかし何故か引き込まれる。何故そんなに本書は読者を引き込むのであろうか。
読みながらいろいろ考えたみたが、それは、将棋が比較的いろんなシチュエーションに当てはめやすいからではないであろうか。ビジネスマンなら将棋の知識が全くないことはないから、厳しい対局のときに「決断とリスクはワンセットである」という考え方で望む著者の主張にも共感しやすいし、また、たまたま当たった「旬」の業界の、特定の勝ち組本のような特殊性も背景にないので、「運が良かっただけさ」なんで、構えて読む必要も無い。
おそらく本書は、数あるビジネス本に書かれた理論を如何に応用するかを、非常に具体的な「シーン」に表している格好の教科書といえるであろう。その中で強いて本書の場合の特殊性を言うとすると、それは将棋の世界は、全てを一人で決めなくてはいけないことであろう。将棋の世界はコンピュータやインターネットの普及で20年位前から様変わりしているそうだが、棋譜の研究や自己研鑽の大切さを認識しながらも、「データや前例に頼ると、自分の力で必死に閃こうとしなくなる」と、直感の力の重要性を大事にするところなどが、さすが歴代最強のプロ棋士だと、勝手にのめりこんでしまった。
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将棋以外でも通用する思考 |
現代最強の棋士と言われる羽生善治の「決断力」とはどんなものなんだろうと、特異なものを覗き込むような感覚で本書を手に取った。
ところが、それは決して特別なことではなく、我々が出会う様々な場面で発揮すべき「決断力」と変わりの無いことであった。ある意味、期待と違うところがあったが、一つの分野の最高峰に立つ人の考え方の基本がその人だけにしか通用しないという特殊なことではないという考え方は、大きな収穫になると思う。
正しい決断を下すためには先が完全に見通せないまでも、大局をつかむことが大切であり、直感もさることながら、経験と研究に裏付けられた日ごろの努力が重要である。
また、実践して失敗しながらも研究と反省を繰り返すことにより、ステップアップのための土台が出来上がると指摘しているが、この考え方も仕事の質を上げるために必要な思考と同じものである。
その他、「人はミスをするもの」「情報はいかに捨てるか」というような納得の言葉がちりばめられているので、何かしら行き詰まりを感じていたり、新たな境地を模索しているときに読むことで、どこかにヒントを見出せるのではないかと思う。


